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夏の土用 「鰻の由来」と「注意したいこと」

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2021年の夏の土用

期間は 7月19日〜8月6日の 19日間です。(「丑の日」は7月28日です)

いよいよ今日から土用に入りました。夏から秋への季節の変わり目です。
五行では木(春)→火(夏)→金(秋)→水(冬)→木(春)・・・と巡る五行の切り替わりの
期間で 土用=土性が担当します。

 

土旺用事 略して 土用

 

この土旺用事とは、漢字の意味をそのまま見てみると 
土(土が)旺(盛んになり)用事(働き・支配)する事となり、土が最も働く時という意味になります。

春から夏は 木→火 
夏から秋は 火→金
秋から冬は 金→水
冬から春は 水→木
・・・・このように五行の木・火・金・水 の巡りの間に「土」が17〜19日入ることで。
陰・陽 五行 のバランスが保たれているのです。

陰陽論とは・・・
有形無形にかかわらず万物すべてが相反する性質で、太陽と月、裏と表、天と地、上と下のように「陰」と「陽」の気で成り立っていると考えられた説です。
以前 ブログに書いてますのでコチラも参考にされて下さい

五行論とは・・・
この世のあらゆるものは全て、木火土金水(もっかどごんすい)の五つの要素で成り立っているという考えです。

 

 

夏の土用は特に大切!?

年に4回ある季節の変わり目の「土用」ですが
その中でも特に私たちにとって影響が強く、そのため特に意識して過ごす必要がある
のではないか・・・と、私が思っているのが 今回の「夏の土用」です。

それは何故かというと、
春から夏は 木→火  の「木」と「火」
秋から冬は 金→水  の「金」と「水」
冬から春は 水→木  の「水」と「木」

これらは全て「相性(そうしょう)」の関係で お互いが「生み育てられる」とても
相性が良い関係と言えます。

しかし、夏から秋は 火→金 で「火」と「金」は「相克(そうこく)」の関係で傷つけ
合う関係性・・・(「火」は「金」をその熱で溶かしてしまいます・・・)
ですから この夏(火)から秋(金)の間に入る「土」は特に重要で意味深い事と考えられます。

 

土用の丑の日

2021 年の 土用の丑の日は7月 28日 
12日に1回廻ってくるので 17〜19日間の土用の間に1〜2回巡ってきます。

夏の土用は「丑の日」に鰻を食べることで有名ですが・・・

お魚の生態から考えても 脂がのっているのはどう考えても「冬」だと
思うのですが・・・?
どのような経緯で 暑さが厳しい夏に好んで鰻を食べるようになったのでしょう?

説 その1

当時の風習として 夏の土用の丑の日に、「丑」にちなんで「う」がつく
食べ物を食べると、夏バテせずに夏を乗り切れるということで「うどん」「梅干し」
「瓜」「牛肉(うし)」などが、好んで食べられていたようです。

そこに 夏場は脂の乗りが悪くて、冬に比べて美味しくないので 売れない事を
悩んだ  “鰻屋の主人” が、蘭学者であり医者でもあった 平賀源内 に相談したところ
鰻屋の軒先に「本日は土用丑の日」と書いて張り出すようにアドバイスしたそうです。
鰻も「う」が付く食べのもであったため、その店は大繁盛! それから他の鰻屋さんも
こぞって真似をするようになって 現代まで風習として続いて来たのではないか
と言われています。

これは 現代のバレンタインデーやホワイトデーに似ていますね。

説 その2

夏の土用の時期には、暑さが厳しく夏バテをしやすい時期なので昔から「精の付くもの」
を食べる習慣があり、今でも土用蜆(しじみ)や、土用餅、土用卵などの言葉が残って
いる地方があるようです。
そこから、「うなぎ」も精の付く栄養価の高いものですので 好んでうなぎを食べるようになって土用の丑の日と結びついたのではないかというものです。

 

丑とは

 

「丑」は誰もが知っている十二支の一つで、「何年生まれ?」などと、言う干支(えと)の事。

しかしそれだけでではなくて 月・日・時間 を現すのにも使われています。
「気学」の学びで暦(遁甲盤)の干支を見てゆくと私たちに教えてくれていることが、沢山隠されて
いて驚かされます。

「丑」とその次の「寅」の間には 鬼門線 が存在していて 
このラインから次の新しい「気」が立ち上がってくるのです。

「季節」の切り替わりの中で 「気」も切り替わる日 Wの切り替わりが「丑の日」と言えます。

 

今年は「丑」の一年

今年の「えとは丑」 と、いうことは 一年の「地の気」(地球のエネルギー)を
現すのが「丑」です。

丑は糸へんを付けたら「紐」になります。
ですから「紐」で縛られたように思うように動けない一年になると教えてくれていました。

また、「丑」の象形文字の意味から 何か大切なものを、しっかりと力強く握りしめて
決して離さないようにして やってくる時代の大きな転換期を乗り越えて行く一年・・・

これが今年の干支 「丑」が示す一年です。
今年も2月4日の新年から5ヶ月ほど過ぎましたが、かなり的を得ているので驚かされますね〜

 

大転換の今

コロナ禍によって 大きな転換期を迎えていることは もう誰もが気づいている事・・・
そんな中 今日からの「土用」で、変化が始まります。
いつもの(季節の)変化に対応しつつ 大きな変化の波にしっかりと上手くのって
行けるようにしたいものです。

土用の期間は判断力も鈍りがち 大きな案件の 即断即決は控えたほうが無難と言えます!

体調管理はしっかりとして、土いじり・穴掘りは出来るだけ控えるようにして、 
後、数日で開会される東京2020オリンピックを、TVの前でしっかり応援してゆきましょう! 

 

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