子育てには貯金がいくら必要?理想の貯金額を子供の年代別にご紹介
子育て世代にとって、子供のためのお金に関する話は興味深いものですが、気になる「貯金額」については、なかなか他の人には聞けないもの。この記事では、子育てに必要な貯金額を子供の年代別にご紹介します。我が家の貯金はまだまだ足りない…という方向けに、お金を確実に貯めるコツもお伝えするので、ぜひ最後までご覧くださいね。
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子育てにかかる費用の平均は?
子供の進路や習い事、生活レベルにもよりますが、子供1人が生まれてから大学を卒業するまでにかかる費用は、2,000万円〜3,000万円程度が平均値だと言われています。大きく分けて、衣食住をまかなうための養育費が約1,000万円程度、学費や習い事の学習費が1,000万円〜3,000万円程必要です。
【子育て世代必見】貯金額の目安を子供の年代別にご紹介
ここでは、貯金額の目安を子供の年代別にご紹介します。
【0~6歳】学校生活が始まる前
子供が学校に行く前の期間が、貯金をする最大のチャンスです。児童手当の対象になっている場合には、できるだけ生活費に回さず、子供のために貯金しておくことをおすすめします。子供が0歳〜6歳の間には、毎月3万円から5万円を目標に貯金していきましょう。毎月5万円を着実に貯めると、小学校入学するときには300万円ほどのお金が溜まります。
お金を貯めるコツは、余ったお金を貯金していくのではなく、月々の目標貯金額を先取りしておくことです。お金を貯める癖をつけるのは、早めに越したことはないため、この時期から習慣化しておきましょう。
【7~15歳】義務教育期間
次のステップは、小学校の入学から中学校卒業までの期間です。私立と公立の学費の違いや、習い事をするかどうかで、月々の教育費は大きく差がつきます。15歳までは児童手当がもらえる期間ではありますが、住宅や車のローンを支払っている世帯も多く、下に子供がいると共働きも難しいケースがあるため、なかなか貯金の余裕がないかもしれません。
子供の義務教育期間は、無理せずコツコツとお金を貯めていきましょう。毎月3万円を義務教育の9年間貯めていけば、324万円になります。これまで貯めたお金と合わせれば、貯金額600万円を越えています。毎月の3万円が厳しいという場合には、2万円でも問題ありませんし、ボーナスで補填する形でも良いでしょう。世帯の収入や支出に見合った、無理のない計画がおすすめです。
【16~18歳】高校入学から卒業まで
高校の3年間は、学費以外にも大学受験対策のためのお金や教材費、受験費など、これまでの中で最もお金がかかる期間です。家計が厳しくてもコツコツ少しずつ貯めていくことが肝心です。月に2万円程度を目標にして、ボーナスの月には5万円を貯蓄できるよう工夫してみましょう。それを3年間続けることができたら、90万円が貯まります。
ここまで順調に貯められていたら、子供が生まれてからの18年間で714万円が貯蓄できている計算になります。大学にも安心して進学することができますね。
貯金が苦手な方必見!お金を確実に貯めるコツ
ここまでの内容を読んで、貯蓄額が全然足りない…と焦ってしまった方も多いのではないでしょうか。貯金はできるだけ早い段階で始めることが肝心です。ここでは、貯金が苦手な方に向けて、お金を確実に貯めるコツをご紹介します。
目標金額を設定する
ただ貯金を始めようと思っても、具体的な目標数値がなくては自分に甘くなってしまい、なかなか貯まらないかもしれません。月々の貯金額はもちろん、ボーナスなどを含めた年間の目標貯金額をはっきりさせておくことで、貯金のモチベーションが高まり、着実にお金が貯まっていくでしょう。
出費に関しても、食費や交際費、趣味費などの予算を月初めにある程度決めておくことで、無駄遣いを防げます。すべてを切り詰めてしまっては、楽しみがなくなってしまうので、お金をかけたい部分と節約しても良い部分をはっきりさせて、メリハリをつけたお金の使い方を意識してみてください。
先取り貯金をする
人間は、手元にお金があるとついつい使ってしまいたくなる習性があるため、「お金が余ったら貯金をしよう」と考えるとなかなか貯金につながりません。月に2万円が給料から引かれても問題なく生活できるけれど、2万円を残して貯金に回すとなると難しい…という人は多いようです。
貯金専用の口座を開設しておき、給料日になったらすぐに貯金用の口座に振り込みましょう。最初からないお金だと思うことで、精神的な負担も少なくお金を貯めることができますよ。
学資保険を利用する
子供の教育資金を確実に用意したい方は、学資保険を利用しましょう。学資保険は普通に貯蓄するよりも返戻率が高いというメリットや、学資保険の保険料は生命保険料控除の対象となるため、節税になるというメリットがあります。また、毎月決まった額を強制的に貯められるので、貯金が苦手な方には最もおすすめの方法です。
契約者に万が一のことがあった場合にも、保険料の払込免除制度が適用され、その後は払込の必要がなくなります。注意点としては、途中で解約した場合、その期間によっては大きく元本割れしてしまうことがあるため、しっかりと先を見据えて契約内容を検討しましょう。
小銭貯金をする
案外あなどれないのが、小銭貯金です。無駄遣いをしそうになって我慢ができたときに、その分のお金を貯めていけば、無理なくお金を貯めることができます。他にも、食費や交際費等各項目の予算が余ったら貯金したり、500円玉や100円玉など特定の硬貨を見つけたら貯金したりなど、自分に合ったルールを設定し、楽しみながらお金を貯めてください。
小銭貯金を習慣化できたら、無駄なものを買わないことにもつながるので、物が多くて困っている方にもおすすめの方法です。月々の目標貯金額に足りない月は、この小銭貯金から補填するなどの工夫をして、着実に口座のお金を増やしていきましょう。
家計簿をつける
収入額は知っているけれど、具体的な支出はいまいち把握していない…という方も多いようです。スマホやアプリで支払いを済ませていたり、口座がいくつもあったりすると、トータルでお金をいくら使っているかを把握するのが、難しいかもしれません。しかし節約の基本は、家計の収支をしっかりと把握しておくことです。
家庭の収支状況を明確にしておくことで、無駄遣いしがちな日の傾向や、節約できる出費項目を発見できるかもしれません。家計簿をつけ始めるときにはつい張り切ってしまうものですが、あまりにルールや項目を細かく設定してしまうと、後から面倒くさくなってしまいます。項目は5〜6個程度に設定して、1円単位で計算しないなど、シンプルな仕組みを作り、無理なく継続できる工夫をしましょう。
差額が出てしまっても「使途不明金」として計上すれば問題ありません。家計簿の記録に慣れていけば、使途不明金の額も自然に減っていきます。
まとめ
いかがでしたか。子供の年代別で見る貯金額の目安や、お金を確実に貯めるためのポイントをご紹介しました。子育てにはたくさんのお金が必要ですが、一度にに大きな額のお金を作るのは難しいため、コツコツと貯金を継続することがベストな方法です。
また子どもの年齢が上がるほど、養育費や教育費は多くなり、貯金が難しくなってくるため、できるだけ早く貯金の癖をつけておきましょう。子供に関するお金について不安にならないためにも、ぜひ今回の記事を参考にしていただき、少しでも多く貯金してくださいね。
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